防水
防水

「塗装したばかりなのに、もうコーキングにひびが入ってきた」
「同じような家でも、コーキングが長持ちする家とすぐ切れる家があるのはなぜ?」
「見た目は同じなのに、業者によって持ちが違う気がする」
こうした疑問の裏には、実は「完成すると見えなくなる部分の施工」の差が隠れています。
こんにちは。
職人直営の塗装店、縁家(えんや)の職人です。
今回は、コーキング(シーリング)の寿命を大きく左右する「ボンドブレーカー」という材料と、「2面接着」という考え方についてお話しします。
仕上がると見えなくなる部分ですが、ここが施工品質の分かれ道になる、職人にとって大切なポイントです。

外壁材(サイディングなど)のつなぎ目や、窓まわりのすき間に詰められているゴム状の充填材を、コーキング(またはシーリング)と呼びます。
このコーキングには、大きく2つの役割があります。
外壁は、日々の温度変化や建物のわずかな動きによって、目に見えないレベルで伸び縮みしています。コーキングは、そのすき間で「動きを吸収するクッション」として働いているのです。
だからこそコーキングは、「ただ詰めればいい」ものではなく、動きに追従できる状態で施工することが大切になります。

コーキングが数年で切れてしまう大きな原因のひとつが「3面接着」です。
目地(すき間)は、断面で見ると「左の壁・右の壁・底」の3つの面で囲まれています。ここにコーキングを詰めるとき——
見た目はどちらも同じように仕上がりますが、数年後の持ちに大きな差が出ます。
「2面接着」を実現するために使うのが、ボンドブレーカーです。
ボンドブレーカーとは、目地の底に貼る絶縁テープのこと。これを底に貼っておくことで、コーキングが底面に接着しなくなり、自然と「左右の2面接着」になります。
似た役割の材料に「バックアップ材」があります。使い分けはこうです。
| 材料 | 使う場面 | 役割 |
|---|---|---|
| バックアップ材 | 目地が深いとき | 底に詰める丸い発泡体。深さの調整と底面の絶縁を兼ねる |
| ボンドブレーカー | 目地が浅く、バックアップ材が入らないとき | 底面だけを絶縁するテープ |
どちらも「底に接着させない=2面接着にする」という目的は同じです。目地の深さに応じて、職人が適切な方を選びます。

もう一度、コーキングの役割を思い出してください。コーキングは「外壁の動きを吸収するクッション」でした。
2面接着なら、底が固定されていないため、目地が広がったり縮んだりしたときに、コーキング全体が柔軟に伸び縮みできます。動きを逃がせるので、負担が一点に集中せず、長持ちします。
一方、3面接着では底が固定されているため、目地が動くとコーキングの内部に無理な力がかかります。ゴムを一部だけ固定して引っ張るようなもので、弱い部分から切れてしまうのです。
つまり、コーキングを長持ちさせられるかどうかは、「底を接着させないひと手間」をかけるかどうかにかかっています。
外壁塗装のときにコーキングを直す方法には、大きく2つあります。

基本的には「打ち替え」が推奨されます。打ち替えのときに、ボンドブレーカーやバックアップ材を入れて2面接着で仕上げるのが、正しい施工です。
ただ、コストや手間を省くために、これらを省略して3面接着のまま仕上げられてしまうことがあります。見た目では分からないため、施工中でないと確認が難しい部分でもあります。
だからこそ、コーキングの施工方法(打ち替えか/2面接着にしているか)を、見積もりや打ち合わせの段階で確認しておくと安心です。

ボンドブレーカーも、2面接着も、完成すれば見えなくなる部分です。
だからこそ、ここに手をかけるかどうかで、数年後の外壁の状態が変わってきます。
縁家(えんや)では、コーキングの打ち替え工事で、目地の深さに応じてバックアップ材とボンドブレーカーを使い分け、2面接着で仕上げることを標準としています。
特別なオプションではなく、当たり前の工程として、すべての現場で行っています。
職人の考え
見えなくなる部分にこそ、職人の仕事が出る——私たちはそう考えています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
「うちの外壁のコーキング、大丈夫かな?」
「他社の見積書、確認してほしい」
「縁家の職人と一度話してみたい」
なんでも構いません。
LINEから外壁の写真、または他社様の見積書の写真を1枚送っていただくだけで、担当の職人から24時間以内にご返信します。
\縁家公式LINEのご利用はこちらから/