外壁塗装
外壁塗装

「隣の家と同じ坪数なのに、うちの見積もりだけ高い」
「A社は安く、B社は高い。なぜこんなに差があるの?」
「業者に『現場が難しい』と言われたけど、どういう意味?」
こうしたお声を、相見積もりのご相談でよくいただきます。
こんにちは。
職人直営の塗装店、縁家(えんや)の職人です。
外壁塗装の見積もりには、実は「建物の条件」による差があります。
同じ30坪の戸建てでも、現場の条件次第で施工の難易度が大きく変わり、それが金額に反映されます。
この記事では、職人として「難しい」と感じる現場条件を7つご紹介し、それが見積もりにどう影響するのかを、正直にお伝えします。
相見積もりを検討中の方は、「なぜこの金額なのか」を理解する参考にしていただければ幸いです。
まず、外壁塗装の見積もりが「同じ坪数でも違う」理由について、大前提となる話をお伝えします。
外壁塗装というと、「塗料を塗る作業」だけをイメージされる方が多いです。実は、塗装工事は以下のような複数の工程で成り立っています。

これらの全ての工程で、現場の条件次第で作業の難易度と時間が変わります。
同じ30坪の戸建てでも、以下のような条件で見積もりは変わります。
これらの条件によって、必要な足場の量・工期・使用する材料が変わってきます。
ここからが本題です。職人として「これは難しい現場だ」と感じる7つの条件をご紹介します。

お隣の家との距離が50cm以下のような狭小地は、塗装工事の中でも最も難易度の高い現場の一つです。
難しさの理由
職人としての向き合い方
狭小地では、通常より慎重で丁寧な養生と、細心の注意を払った作業が求められます。工期も通常より1〜2日長くなることが一般的です。

敷地が傾斜地にあったり、段差が多い立地の現場も、施工の難易度が上がります。
難しさの理由
職人としての向き合い方
傾斜地では、安全性を最優先に、通常より足場材を多く使い、より頑丈な足場を組むのが基本です。事前調査で傾斜の角度と地盤の状態を確認するのが特に重要です。

家の周りに電線や電柱が近接している現場も、実は職人にとって難しい条件です。
難しさの理由
職人としての向き合い方
電線が近い現場では、必要に応じて電力会社に絶縁カバーの設置を依頼します。安全性を確保した上で作業できる環境を整えてから施工を始めます。

屋根の形状が複雑な建物や、3階建て以上の建物も、通常より難易度が上がります。
難しさの理由
職人としての向き合い方
複雑な形状の建物では、事前に建物の図面を確認し、詳細な足場計画を立てます。屋根の形状に合わせた足場の組み方は、経験のある職人でないと難しい部分です。

外壁材の劣化が進んでいる現場も、通常より丁寧な作業が求められます。
難しさの理由
職人としての向き合い方
外壁の劣化が激しい現場では、下地処理を通常以上に丁寧に行います。この工程を確実に行うことが、塗膜を長持ちさせることにつながるため、時間をかけて処理することを大切にしています。

お家の周りにお客様や近隣の方の駐車場が隣接している現場も、通常より慎重な対応が求められます。
難しさの理由
職人としての向き合い方
駐車場が隣接している現場では、車両1台ごとに専用のカーシートで全体を覆う養生を行います。特に高圧洗浄や吹き付け塗装のタイミングでは、塗料や水しぶきが飛散するリスクがあるため、丁寧な養生が欠かせません。
近隣の駐車場も、事前に大家さんや利用者の方にご挨拶して、養生の必要性をご説明します。この事前調整も、見えないですが大切な仕事の一つです。

敷地から足場を組んだ際に、一部が道路にはみ出す立地の現場は、法的な手続きが必要になります。
難しさの理由
職人としての向き合い方
道路にはみ出す現場では、まず警察署に道路使用許可の申請を行います。申請から許可が下りるまでに数日〜1週間程度かかることもあるため、事前のスケジュール調整が重要です。
また、歩道や車道への配慮として、交通整理人員を配置し、通行の方や車両の安全を確保します。人員の人件費が追加発生しますが、これは近隣の方や通行される方の安全のために欠かせない費用です。
これらの現場条件は、見積もりにどれくらいの影響を与えるのでしょうか。
同じ30坪の戸建てで、標準的な条件の現場と難しい現場では、見積もりに10〜30万円の差が出ることも珍しくありません。この差は、実際の作業量や必要な材料が違うことによる、根拠のある差です。
狭小地や傾斜地では、通常より足場材の量が増え、組み立てにも時間がかかります。標準的な足場代15〜25万円が、条件次第で30〜40万円になることもあります。
隣家との距離が近い場合、お隣への飛散防止のために厳重な養生が必要です。養生材の量と作業時間が増えます。
難しい現場では、通常10〜14日の工期が、14〜20日になることもあります。工期が延びれば、その分の人件費が増えます。
外壁の劣化が激しい場合、下地処理用の材料や、塗料そのものの使用量が通常より多くなります。
難しい条件の現場で、他社より大きく安い見積もりが出た場合は、その金額に何が含まれているかを確認しておくと安心です。
金額だけで判断せず、「なぜこの金額なのか」を業者に確認することをおすすめします。

現場条件を正しく把握するために、事前調査(現地調査)が非常に重要です。
正確な見積もりを出すためには、事前調査に最低でも1時間以上をかけて、以下のような細かい確認を行います。
これらを丁寧に確認して初めて、正確な見積もりが出せます。
見積もりの中には、15〜30分程度の調査で出されるものもあります。上記のような詳細な確認まで行うには、この時間では難しいのが実情です。
「早く見積もりが出ること」より「時間をかけて正確な見積もりが出せること」を基準にすると、納得のいく業者選びにつながります。

縁家では、現地調査を最も大切にしている工程の一つとして位置づけています。
縁家では、「なぜこの金額なのか」を、お客様にご理解いただけるまで丁寧にご説明します。
「お宅の場合、隣家との距離が近いので、養生に通常の1.5倍の時間が必要になります」
「傾斜地なので、足場材を通常より20%多く使います」
など、金額の根拠を具体的にお伝えします。
正直にお伝えします
時には、「うちで施工するとこの金額になりますが、シンプルな現場が得意な業者ならもっと安く済むかもしれません」といった、正直なお伝えもします。
大切なのは、お客様が「なぜこの金額なのか」を納得された上で、ご自身にとって最良の選択をされることです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
「うちの現場は、どれくらいの見積もりが妥当?」
「他社の見積書、条件を考えて妥当な金額か見てほしい」
「事前調査を丁寧にしてくれる業者を探している」
なんでも構いません。
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