屋根塗装
屋根塗装

「屋根の劣化が進んで、塗装だけでは難しいと言われた」
「屋根カバー工事とは、どんな工事?」
「アスファルトシングルって聞くけど、どんな屋根材?」
こうしたご相談を、お家の築年数が経ったお客様から多くいただきます。
こんにちは。株式会社縁家(えんや)の職人です。
屋根のリフォームには、実は「塗装」以外の選択肢もあります。屋根の劣化が進んで塗装では対応できない場合、「葺き替え」や「カバー工事」という選択肢が視野に入ります。
その中でも、近年注目されているのが「屋根カバー工事」です。既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねる工法で、廃材が少なく、工期も短く、費用も葺き替えより抑えられるという特徴があります。
さらに、カバー工事で使う屋根材として人気なのが「アスファルトシングル」です。軽量で耐震性が高く、デザイン性にも優れた屋根材で、カバー工事との相性が非常に良い商品です。
この記事では、屋根カバー工事とアスファルトシングルについて、特徴・メリット・デメリット・費用相場まで、職人の視点で公平にお伝えします。
まず、屋根リフォームには大きく3つの選択肢があることを整理しましょう。

既存の屋根材の上から塗料を塗り、色と防水性を回復させる工法です。屋根の劣化が軽度〜中度の場合に適しています。
既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねて葺く工法です。屋根の劣化が中度〜重度でも対応できます。
既存の屋根材を全て撤去し、下地から新しく作り直す工法です。屋根の状態が最も重度の場合や、下地から傷んでいる場合に選ばれます。
職人からのアドバイス|「劣化の度合い」で選ぶ
3つの選択肢は、屋根の劣化の度合いによって使い分けます。
「塗装で足りるならまず塗装」
「塗装で対応できない劣化ならカバー工事」
「下地から傷んでいるなら葺き替え」というのが基本的な考え方です。
屋根カバー工事について、もう少し詳しくご説明します。

屋根カバー工事は、既存の屋根材(スレート・トタンなど)を撤去せず、その上に防水シートを敷き、さらに新しい屋根材を葺く工法です。「重ね葺き」とも呼ばれます。
既存の屋根が「下地」の役割を果たすため、新しい屋根材は既存屋根の上にしっかり固定されます。
最大の違いは、「既存の屋根材を撤去するかどうか」です。
カバー工事は撤去作業がないため、廃材が少なく、工期も短く、費用も抑えられるのが特徴です。
次に、カバー工事で人気の屋根材「アスファルトシングル」についてご説明します。

アスファルトシングルは、ガラス繊維の基材にアスファルトを含浸させ、表面に細かい石粒(セラミックコーティングされた砂状の粒)を接着した屋根材です。
北米(アメリカ・カナダ)では、住宅屋根材の80%以上を占めるほど普及している定番の屋根材です。日本でも近年、その特徴が見直されて採用が増えています。
アスファルトシングルの最大の特徴は、その「柔軟性」です。シート状の柔らかい素材なので、屋根の複雑な形状にも綺麗に馴染ませることができます。
例えば、屋根の隅や谷になっている部分、他の建物との取り合い部分など、硬い屋根材では施工が難しい箇所でも、アスファルトシングルなら綺麗に仕上げることができます。
アスファルトシングルは1㎡あたり約6〜9kgと軽量で、瓦屋根(約60kg/㎡)と比べると10分の1、スレート屋根(約20kg/㎡)と比べても半分以下の重さです。
屋根が軽くなると、地震の際に建物にかかる負担が減り、耐震性の向上につながります。
屋根カバー工事とアスファルトシングルの組み合わせは、実は非常に相性が良い選択肢です。その理由をお伝えします。

カバー工事は既存屋根の上に新しい屋根材を重ねるため、建物全体の重量が増えます。ここで重い屋根材を使うと、建物の耐震性に悪影響を及ぼす可能性があります。
アスファルトシングルは軽量なので、カバー工事による重量増加を最小限に抑えられます。
既存屋根の表面には、経年で細かな凹凸や反りが出ていることがあります。硬い屋根材では、この凹凸に綺麗に馴染ませるのが難しい場合があります。
アスファルトシングルは柔軟性があるため、既存屋根の凹凸にも綺麗に馴染ませることができます。
アスファルトシングルは施工がしやすい屋根材で、カバー工事の工期を短くできます。お客様の生活への影響を最小限に抑えられます。
アスファルトシングルは、色・デザインのバリエーションが豊富です。「屋根の状態のリフォーム」でありながら、「デザインの一新」も同時にできるのが魅力です。
アスファルトシングルでカバー工事を検討される方に、メリットとデメリットを公平にお伝えします。
メリット①|軽量で耐震性向上
他のカバー工法と比べて屋根の重量が大幅に減るため、建物への負担が軽減され、地震対策としても効果的です。
メリット②|錆・ひび割れの心配がない
金属屋根のように錆びる心配がなく、瓦屋根のようにひび割れる心配もありません。長期的な維持管理がしやすい屋根材です。
メリット③|デザインの自由度が高い
色・柄のバリエーションが豊富で、洋風・和風どちらの住宅にも馴染むデザインを選べます。
メリット④|複雑な形状の屋根にも対応
柔軟性が高いため、屋根の形状が複雑な建物でも綺麗に仕上げられます。
デメリット①|強風でめくれるリスク
アスファルトシングルは接着剤と釘で固定するため、施工不良や経年劣化で接着力が低下すると、強風時にめくれる可能性があります。福岡は台風の影響も受けるため、確実な施工と定期的な点検が重要です。
デメリット②|湿気に弱く、カビや苔が生えやすい
アスファルトシングルは湿気に弱い特性があり、経年で表面にカビや苔が発生することがあります。特に日当たりの悪い北面は要注意です。定期的な高圧洗浄などのメンテナンスが必要です。
デメリット③|表面の砂粒が剥がれる
経年で表面の石粒がポロポロと剥がれ落ちてくることがあります。落下した砂粒は雨樋に溜まりやすく、詰まりの原因になることもあります。
デメリット④|夏場に熱を吸収しやすい
アスファルトシングルは、色によっては太陽熱を吸収しやすく、夏場の屋根裏温度が上がりやすい特性があります。遮熱系の商品を選ぶことで、この点は改善できます。
デメリット⑤|塗装での再メンテナンスに注意が必要
アスファルトシングルは、塗料の密着性が悪いため、通常の外壁塗装のように塗料でメンテナンスすることは推奨されません。塗装をする場合は、アスファルトシングル専用下塗り剤を活用するなど専門的な注意が必要です。
実際にアスファルトシングルでカバー工事をする場合の、費用と工期の目安をお伝えします。
カバー工事は、葺き替えより約70万〜120万円お得になります。塗装よりは高いですが、屋根の状態次第では塗装では対応できないケースも多く、長期的な安心を考えるとカバー工事が最適解になることも少なくありません。


屋根カバー工事は、外壁塗装と同時に行うのがおすすめです。理由は、両方の工事で必要な足場を共有できるため、足場代(15〜25万円)を1回分節約できるからです。
外壁塗装のタイミングで屋根の状態も確認して、必要ならカバー工事を検討されるのが、最もお得な進め方です。
縁家では、屋根塗装だけでなく、屋根カバー工事・葺き替え工事も承っています。

縁家では、「屋根カバー工事がすべてのお家にベストな選択」とは考えていません。屋根の状態・築年数・お客様のライフプランを伺った上で、塗装・カバー工事・葺き替えの中から、最適なものを職人の視点で正直にご提案します。
「屋根塗装だと思っていたけど、実はカバー工事が必要」というケースも、逆に「業者にカバー工事を勧められたけど、実は塗装で十分」というケースもあります。まずは現状を確認して、最適な選択を一緒に考えていきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
「うちの屋根、塗装で足りるかカバー工事が必要か知りたい」
「アスファルトシングルで見積もりが欲しい」
「他社のカバー工事の見積書、内容が妥当か見てほしい」
なんでも構いません。
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