外壁塗装
外壁塗装

「塗装って、塗る技術で仕上がりが決まるんでしょ?」
「養生って地味だけど、そんなに大事なの?」
「腕のいい職人って、どこで見分けるの?」
塗装職人の仕事について、こうしたご質問をいただくことがあります。
職人直営の塗装店、縁家(えんや)の職人です。
塗装の仕上がりは「塗る技術」で決まると思われがちですが、職人の本音を言うと、塗る前の「養生(ようじょう)」で、仕上がりの美しさはほとんど決まります。
今日は、この地味だけれど、じつは最も職人の腕が出る「養生作業」についてお話しします。
工事中に”いい職人かどうか”を見分けるポイントにもなりますので、ぜひ知っておいてください。

養生とは、塗装しない部分を、ビニールやテープ、シートで覆って保護する作業のことです。
塗り始める前に、現場をぐるりと「塗っていい場所」と「塗ってはいけない場所」に分ける、下準備の工程です。
マスキングテープやマスカー(テープ付きのビニール)、ブルーシートなどを使って、塗料が付いては困る場所を一つひとつ丁寧に覆っていきます。

養生には、大きく3つの役割があります。
窓ガラスやサッシ、床などに塗料が付かないように守ります。
ここが甘いと、ガラスやサッシに塗料が付いてしまいます。
塗装中に飛び散る細かな塗料のミストから、ご自宅の周りやご近所、車などを守ります。
近隣トラブルを防ぐうえでも大切な役割です。
塗る場所と塗らない場所の”きわ(見切り線)”を、まっすぐシャープに仕上げます。
この見切り線の美しさが、仕上がりの印象を大きく左右します。

塗装の仕上がりの美しさは、じつは「どれだけきれいに塗るか」よりも、「どれだけきれいに境界を区切るか」で決まる部分が大きいのです。
どんなに塗りが上手でも、養生のテープがまっすぐ貼られていなければ、塗装の境界線はガタガタになります。
逆に、養生のラインが一直線に、きわまでぴたりと決まっていれば、塗った面もシャープで美しく見えます。
塗る技術は、もちろん大切です。でも、その技術を活かすための”土台”が養生なのです。
だからこそ、腕のいい職人ほど、この地味な下準備に時間と手間をかけます。

反対に、養生が雑だと、次のようなトラブルにつながります。
とくに最後の「剥がすときのトラブル」は見落とされがちです。
塗料が乾いたあとに養生を無理に剥がすと、せっかく塗った塗膜まで一緒にはがれてしまうことがあります。
腕のいい職人は、塗料が乾ききる前の適切なタイミングで剥がしたり、きわにそっとカッターを入れたりして、仕上がりを傷めないよう配慮します。

工事が始まったら、養生の様子を少し見てみてください。職人の丁寧さが、ここに表れます。
養生の精度と、暮らしへの気づかい。この2つに、その職人の仕事に対する姿勢がはっきりと出ます。

養生は、完成すればすべて剥がされて、あとには残りません。見えなくなる作業です。
でも、だからこそ、ここに手をかけるかどうかで、仕上がりの美しさと、工事中の暮らしやすさが変わります。
縁家(えんや)は職人直営です。現地を見た職人が、塗りの技術だけでなく、その土台となる養生から丁寧に行い、シャープで美しい仕上がりをお届けします。
塗る前の地味な下準備にこそ、職人の腕が出る——私たちはそう考えています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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