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外壁が「直貼り工法」だと塗装に注意?|通気工法との違いと見分け方を職人が解説

外壁が「直貼り工法」だと塗装に注意?|通気工法との違いと見分け方を職人が解説

「外壁の工法って、塗装に関係あるの?」

「直貼りだと、塗装で膨れや剥がれが起きるって本当?」

「うちの外壁が、どっちの工法か分からない」

サイディング外壁の塗り替えについて、こうしたご相談をいただくことがあります。

こんにちは。株式会社縁家(えんや)の職人です。

じつは、サイディング外壁には「直貼り(じかばり)工法」と「通気工法」という2つの施工方法があり、どちらかによって、塗り替えのときの注意点が変わります。

とくに直貼り工法の外壁は、塗料選びを誤ると、膨れや剥がれが起きてしまうことがあります。

今日は、この2つの工法の違いと、ご自身でできる見分け方、そして直貼りの外壁を塗装するときの注意点を、職人の視点でお伝えします。

サイディング外壁には2つの工法がある|直貼りと通気工法

直貼り工法と通気工法の比較図

サイディングボードを建物に取り付ける方法には、大きく2つあります。構造の違いを、まず押さえておきましょう。

直貼り工法(じかばりこうほう)

  • 防水シートの上に、サイディングを直接(じかに)張りつける工法
  • サイディングと下地のあいだに、空気の通り道(通気層)がない
  • そのため、壁の内側に湿気がこもりやすい

通気工法

  • 防水シートの上に「胴縁(どうぶち)」という下地を取り付け、その上にサイディングを張る工法
  • サイディングと下地のあいだに、空気の層(通気層)ができる
  • この層が、壁の内側の湿気を外へ逃がしてくれる

築年数の目安

  • 2000年ごろより前に建てられた住宅:直貼り工法が主流
  • 2000年ごろ以降に建てられた住宅:通気工法が標準

2000年ごろより前に建てられた(築25年以上の)サイディング住宅は、直貼り工法の可能性があります。

塗り替えを考える際は、まず「どちらの工法か」を知っておくと安心です。

なぜ直貼り工法は塗装に注意が必要なのか|湿気の逃げ場がない

直貼り広報は湿気の逃げ道に注意

直貼り工法で注意が必要な最大のポイントは、「湿気の逃げ場がない」ことです。

家の中で生まれた水蒸気や、壁の内側にたまった湿気は、通気工法なら通気層を通って外へ逃げていきます。

ところが直貼り工法では、その通り道がありません。湿気がサイディングのすぐ裏にたまりやすい構造になっています。

この状態の外壁を、透湿性(湿気を通す性質)の低い塗料でぴったり覆ってしまうと、どうなるでしょうか。

壁の内側の湿気が、塗膜に行く手を阻まれ、外へ出られなくなってしまいます。

直貼りを普通に塗装すると起きること|膨れ・剥がれ

外壁内部の湿気で剥がれてきた外壁

逃げ場を失った湿気は、やがて塗膜を内側から押し上げます。これが、直貼り外壁で起きやすいトラブルです。

  • 塗膜の膨れ(ふくれ):湿気が塗膜を内側から押し上げ、ぷくっと膨らむ
  • 塗膜の剥がれ:膨れが進み、塗膜がめくれて剥がれる
  • 長期的には、下地の傷みにつながることも

とくに起きやすい場所

  • お風呂・洗面など、水まわりの外側
  • 日当たり・風通しの悪い北面
  • 窓まわり

せっかく塗り替えたのに、数年で膨れや剥がれが出てしまう――その原因が、じつは「工法に合わない塗料を使ってしまったこと」だった、というケースがあります。

だからこそ、塗る前に工法を見極めることが大切なのです。

自分でできる見分け方|「水切りの隙間」

水切りの位置説明画像

ご自宅が直貼りか通気工法か、おおまかにはご自身でも確認できます。見分け方をご紹介します。

水切り(外壁の一番下)の隙間を見る

外壁の一番下、基礎との境目にある「水切り」の部分を見てみてください。

  • サイディングの裏側に、空気が通るような隙間がある → 通気工法の可能性が高い
  • サイディングが下地にぴたりと密着し、隙間がない → 直貼りの可能性が高い

これはあくまで目安です。正確な判断は、現地で水切りや施工状態を見れば、職人がすぐに見分けられます。

「うちはどっちだろう?」と気になったら、点検のときに確認してもらうとよいでしょう。

直貼りの外壁を塗装するときの3つの対策

直貼りの外壁を塗装する職人

では、直貼り工法の外壁は塗装できないのかというと、そんなことはありません。正しく対策すれば、問題なく塗り替えられます。

ポイントは、「湿気を閉じ込めない」ことです。

① 透湿性のある塗料を選ぶ

透湿性とは、「湿気(水蒸気)を通す性質」のことです。

透湿性のある塗料を使えば、壁の内側の湿気が塗膜を通って外へ抜けていけるため、膨れや剥がれが起きにくくなります。直貼り外壁には、この透湿性が大切です。

② 下地の状態をしっかり確認する

すでに膨れや剥がれ、サイディングの反りが出ている場合は、塗装の前に、その補修が必要です。

傷んだ下地の上から塗っても、長持ちしません。

③ 塗装後も、定期的に点検する

直貼り外壁は、通気工法に比べて湿気の影響を受けやすいため、水まわりや北面など、傷みやすい場所を中心に、定期的に点検しておくと安心です。

大切なのは、「直貼りだから塗れない」ではなく、「直貼りだから、それに合った塗料と施工を選ぶ」ということです。

縁家の考え方|工法を見極めて、塗料を選ぶ

工法を見極めた塗料の選定

外壁塗装では、「どの塗料が長持ちするか」に関心が向きがちです。

でも、どんなに高性能な塗料でも、外壁の工法に合っていなければ、本来の性能を発揮できず、かえって膨れや剥がれを招いてしまうことがあります。

縁家(えんや)は職人直営です。現地を見た職人が、まず外壁が直貼りか通気工法かを見極め、そのお家に合った塗料・施工をご提案します。

直貼り外壁なら透湿性に配慮する、傷んだ箇所は先に補修する――こうした一つひとつの判断が、塗り替えを長持ちさせる土台になります。

2000年ごろより前に建てられた(築25年以上の)サイディング住宅で塗り替えをお考えの方は、とくに一度、工法を確認しておくことをおすすめします。

(サイディングの通気のしくみについては、「サイディングの隙間」の記事でも触れています。)

まずはLINEでお気軽にご相談ください

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

「うちの外壁が直貼りか、見てほしい」

「膨れや剥がれが出ているので、相談したい」

「縁家の職人と一度話してみたい」

なんでも構いません。LINEから外壁の写真を1枚送っていただくだけで、職人がお答えします。

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